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Wizard Programの1年は濃厚だ。
行事がぎゅっと詰まってるし、校長がたまに好き勝手に突発イベントを出すし。
試験もちゃんとある。
7月はサマーフェスティバル。
学園近くの海へ行き、水魔法や身体強化の魔法を練習する実習。
俺ももう4年目だから、実習に難しさを感じることもないし、水魔法の対応にも慣れた。
海に出てる出店の焼きそばももう食べおさめかもなと食い意地はりながらひたすら食べる。
シェルムの水着姿も新鮮だったな・・・
そういえば二人で海行ったことなかったかもなぁ~と眺める。
8月は夏休み。
いきなり?と思うかもしれないが、初めての寮生活になる者もいる1年生には一呼吸置けるいい機会かもしれないな。
俺は夏休みは4年生ということもあり、帰省しないことにしたが、街では花火大会などあったようだ。
シラハ先生の国の文化で浴衣というものを着て、シェルムとデートをした。
大きな花火の音が聞こえ見上げてると
「ルーくん、ちょっとかがんで~」
腕を引っ張られ、俺は油断して体制を崩す。
そこではじめてのシェルムからのキス。
へへって笑うシェルム、花火の音は遠くに聞こえて忘れられない夏の思い出になった。
9月は体育祭。
俺とシェルムは同じチームシールドになった。
そしたら従妹からシェルムと同じチームになったことが気に入らないと一方的にキレられたが、
こればかりは部屋番号順なんだから仕方がない。
変身魔法での借り物競争で俺のお題は【好きな人】だった。
当然シェルムの元へ駆け出す、毛並の良さには誰にも負けないギ.ャロップの姿になって、俺は駆け抜ける。
結果、チームシールドは負けてしまったが、俺はシェルムの手作り弁当を食べることができたので4年最後の体育祭は良い思い出だ。
10月はゴーストダンスパーティー。
昼の部では長靴を履いた猫の仮装をした、夜の部では俺がこれから入る魔法騎士団の団員服を着た。会場脇にあるテーブルに、シェルムたちはいた。
仮面越しの従妹の目線をしりめに一応「ごめんな」と従妹にジェスチャーを送る。
シェルムで間違いない女性の手をそのまま引く。
ファーストダンスは一緒に踊らないとな。
薄いイエローのドレスがシェルムの肌に映えていてとても綺麗だ。
見慣れない姿に気持ちが高揚していくのがわかる。
音楽が変わり、パートナーの入れ替え。
シェルムはそのままやたらキラキラした男に誘われダンスしていた。
見聞は広めるべきだ。そう思う。特に夜の部では仮面舞踏会、無礼講だ。
先輩後輩も関係ない、楽しく踊るべき行事だ。
だけど俺はやっぱり気に入らなくて、再び音楽が切り替わったタイミングで再びシェルムを誘った。
ラストダンスは譲れないよな。
11月は文化祭。
俺も最終学年ということで、級友のみんなとバンドを組むことになった。
バンドが入れ替わり演奏することを対バンっていうらしいな、
相手は学園では有名な爆音音楽姉弟と級友の弟。
俺はドラムを担当することになった。もちろん初めてだったので、訳も分からずだったが、リズム感に難ありの俺でもなんとかこなせる曲目だったので良かった。
練習着と本番とで服装も変えたりして、凝った文化祭になったと思う。
12月はセントデリバードデイ・・・。
大きなケーキを学年の皆で協力して作る。腹が減っては戦はできぬというしな。
ちょっとつまみ食いしてたのが盛大にバレたし、クリームはかきまぜればいい覚えだったので
思いっきりかきまぜたら筋力UPしていた俺は生クリームとは呼べない柔らかさのものを練成していた。他の級友たちが皆どうにかしてくれたるだろ(と祈りたい)
そして、俺はここでひそかに決意をしていた。
年を越したら留学生が来る。その前にシェルムに渡したいものがある。
俺はセイントデリバードデイの夜、こっそりシェルムを呼び出し、箒で寮を飛び出した。
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